初期化プロセス
目次- 1.0.0 plan9.ini
- 2.0.0 /lib/ndb/local
- 3.0.0 /lib/namespace
- 4.0.0 /rc/lib/rcmain
- 5.0.0 /rc/bin/termrc および /rc/bin/cpurc
- 6.0.0 $home/lib/profile
注意: この内容は古く、更新する必要があります。(2013/02/13)
plan9.ini
plan9.ini
は b.com
によって参照され、ブートメソッドとブートファイルを決定する。また、後に実行されるプロセスに環境変数を渡す。 グラフィック画面の解像度を指定する環境変数 monitor, vgasize などはここで指定する。
設定項目には以下のものが含まれる。
- 起動カーネル
- 利用するファイルシステムとそのコンテンツの場所
- 利用するイーサネットカード(のコントローラ)
- グラフィック画面の解像度を指定する環境変数
monitor, vgasize
/lib/ndb/local
ネットブートの時に、ブートサーバによって参照される。
Ethernet address から、IP address, sysname, ブートファイルが決定される。
/lib/ndb/local
はさらに /386/init
によって参照され、ネットワーク関係のデータを
与える。/386/init
はまた、様々な環境変数を構築する。
/lib/namespace
/lib/namespace
は /386/init
によって参照され、名前空間の構築に使用される。
/rc/lib/rcmain
/363/init
は rc を起動し、rc は /rc/lib/rcmain
を最初に実行する。(rc は起動される時常に
/rc/lib/rcmain
を実行する)rcmain の主な仕事は、プロンプトとコマンドパスの設定と、rcが起動された情況に
応じて
termrc, cpurc, $home/lib/profile
などに制御を渡す事である。
/rc/bin/termrc および /rc/bin/cpurc
rcmain
に続いて、/rc/bin/termrc
または /rc/bin/cpurc
が実行される。前者は端末の場合、後者はサーバの場合に実行される。これらは UNIX の
/etc/rc
に相当する。即ち、システムの立ち上げに際して一度だけ実行される。
CPUサーバと認証サーバの区別はcpurcでの実行内容の違いによって決定される。
ここでの設定は /lib/ndb/local
での設定と整合する必要がある。
$home/lib/profile
$home/lib/profile
は、リモートアクセスしたユーザに対して実行される。
CPUサーバへの接続は cpu コマンド、および telnet コマンドで発生する。
このファイルは UNIX の Bourne shell の $HOME/.profile
に相当する。