FDD の問題
# # root is from (local) [local!#f/fd0disk] # のメッセージに到達しない # # 2000/10/08 # 原因はある種のマザーボードとの相性が悪く、フロッピーディスクをうまく読み書きできない事から発生する。 (この問題は6月のリリース以来多数報告されており、以降のリリースで改善されているかも知れない) 運悪く root is from (local) [local!#f/fd0disk] のメッセージに到達しない場合には対処の方法を知る必要がある。 そのために以下にインストレーションに至るまでの内部で行われている事がらを示す。 1. FD のブートセクタの実行 9load の読み取り 2. 9load の実行 plan9.ini の読み取り 9pcflop.gz (インストール時のカーネル)の読み取り 3. 9pcflop の実行 root.vd (インストールに必要な最小限のファイルシステム)の読み取り plan9.nvr の読み取り vgadb の読み取り 4. インストレーションの実行 Plan9.9gz (配布ソフトウェア)の読み取り 9load は plan9.ini を A:¥plan9.ini C:¥plan9¥plan9.ini C:¥plan9.ini の順に読みに行く。 plan9.ini の中で最も重要な情報は(インストールディスクの場合には) bootfile=fd0!9pcflop.gz の行である。この情報は 9pcfs の置き場所を知らせている。 Boot devices: fd0 sdC0 boot from: 意味: 9pcflop.gz の置き場所の情報を要求している。 plan9.ini を読み取れないからこのメッセージが出るのである。 Boot device: で示された fd0 と sdC0 は認識されたブート可能なディバイスである。 fd0 はフロッピーであり、sdC0 は IDE0 である boot from: の所で (fd0!9pcflop.gz ではなく) fd0!dos!9pcflop.gz を入れてやるとなぜか旨く読み取れる事がある。 それでも旨く読み取れない様であれば 9pcflop.gz を DOS の Cドライブのルートにコピーして sdC0!dos!9pcflop.gz を試す。 sdC0 の sd は storage device を意味する。 C は IDE の最初のコントローラに接続されているドライブを意味する。 0 はマスターを意味する。 ベル研は FD の読み書きが不安定なマザーボードがある事を想定していな かったらしい。FD に頼らずに HD 上に全てを置いてインストールする ようにもできたはずである。 筆者は2つめの PC へのインストレーションを全て HD で行ったような 気がする。即ち、C:¥PLAN9¥ に必要なファイルを置き、9load をコマンドで ロードする。その為にはPlan9に添付されている ld.com が必要である。 以下はその時のメモである。 A> ld sdC0!dos!plan9/9load found 9LOAD ... using sdC0!dos!plan9/plan9.ini ... ether#0: ... .. この場合、plan9.ini には bootfile=sdC0!dos!plan9/9pcflop.gz を書く。 残念ながらもうすっかり忘れてしまっているので。、これ以上詳しく書くことは できない。 この問題に関しては機会があれば、また詳しく解説したい。