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用語解説

2002/02/16
以下に筆者がこのマニュアルで使用している特別の用語の意味を解説する。
web ページ
ブラウザから見える web サーバの1つのページ
1つの web ページは、(通常1つの) HTML 形式のファイルと、ページに表示されるいくつかの画像ファイルによって実現される。
web ドキュメント
ホームページからローカルリンクでたどることのできる web ページの集まり。
web ルート
{/sys/lib/httpd.rewrite} で指定されるディレクトリ。この仕様書では {$web} で示されています。web ルートはホームページごとに存在し、
$web/doc/index.html
がホームページになります。
web base
Pegasus が名前空間を編成する時の基礎になるディレクトリです。このディレクトリは {lib} や {doc} など幾つかのサブディレクトリを含み、それらに実空間のディレクトリを張りつける事によってサービス空間が編成されます。編成は {/lib/namespace.httpd} で行います。
web base は特に指定しない限り、{/usr/web}です。({/sys/lib/httpd.conf} で変更可能です。)
httpd ルート(サーバルート)
Pegasus が名前空間を編成する時にサービス空間のルートディレクトリとなるディレクトリです。サービス空間は web base を土台に構築されるので、サービス空間のルート({/}) は実空間から見れば {/usr/web} に違いないのですが、サーバの管理者やドキュメントの作成者の立場から言えば {/usr/web} に bind されていくディレクトリの方が問題です。
{/usr/web} に bind されていくディレクトリは {/lib/namespace.httpd} と {/sys/lib/httpd.rewrite} で決定されます。 {/lib/namespace.httpd} では実ホスト、仮想ホスト、ユーザの全てに共通する名前空間を、 {/sys/lib/httpd.rewrite} では、実ホスト、仮想ホスト、ユーザの web ルートを指定します。
ユーザの場合には特に指定しない限り web ルートは {$home/web}です。
ドキュメントルート, ドキュメント空間
ドキュメントルートは {$web/doc} です。このディレクトリはサービス空間の中で "/doc" となります。ブラウザは "/doc" より下のファイルにのみアクセスできます。このファイルの集合をドキュメント空間と呼びます。
実空間
コンソールから見える名前空間です。Plan9 の実空間は {/lib/namespace} で編成されています。
サービス空間
{httpd} がサービスを実行している時の {httpd} のプログラムから見た名前空間です。この名前空間は {/lib/namespace.httpd} で編成しますが、{$web/etc/namespace_80} で再編成が可能です。
CGI の名前空間
CGI プログラムから見える名前空間です。サービス空間に一致しています。
実ホストのドキュメント(=主ドキュメント)
ユーザや仮想ホストのドキュメントに対するものとしてこの言葉が使用されています。
実ホストのドキュメントは
{http://実ホストアドレス/ドキュメントパス}
でブラウザからアクセスされます。
ユーザのドキュメントは
{http://実ホストアドレス/~ユーザ名/ドキュメントパス}
でブラウザからアクセスされます。
仮想ホストのドキュメントは
{http://仮想ホストアドレス/ドキュメントパス}
でブラウザからアクセスされます。