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実ホスト

目次

2002/08/31 改訂
2002/04/16

「実ホスト」とは

「実ホスト」は「仮想ホスト」に対する言葉です。サーバの実ホストの名称は /dev/sysname で示されます。即ちそのサーバの正式なホスト名です。実ホストの名称は環境変数 $sysname にも割り付けられています。
仮想ホストの名称はそのサーバの正式な名称ではありません。単にネームサーバに実ホストの別名(alias)として与えられているにすぎません。
サーバへはクライアントから実ホスト名でも仮想ホスト名でもアクセスできます。
クライアントは URL 欄にリクエスト先のホスト名を書き、この名称がサーバの httpd に知らされます。httpd はそれに応じて処理を分ける事ができます。

実ホストの名称

実ホストの名称は httpd の -d オプションでも与えることができますが、通常はこのオプションは省略します。その場合にはホストの正式名が実ホストの名称として採用されます。

実ホストの名前空間の編成

実ホストの名前空間は必ず編成しなければなりません。編成は
	/lib/namespace.httpd
で行います。(但し httpd の -n オプションで変更可能です。)
このファイルの中で /usr/web/doc に実ホストの ドキュメントルートを、 /usr/web/etc にはドキュメントの制御ファイル(handler, allow, passwd, rewrite など)が置かれているディレクトリを bind します。
(但し、この /usr/web は httpd オプションで変更可能です。)

実ホストとユーザ

実ホストはユーザを持つ事ができます。
例えば ar.aichi-u.ac.jp を実ホスト名とします。この場合ブラウザから
	http://ar.aichi-u.ac.jp/~alice
にアクセスできます。
alice のドキュメントは /usr/alice/web/doc 以下に置きます。また
/usr/alice/web/etc にはalice のドキュメントに対する制御ファイルを置きます。

実ホストと httpd.rewrite

/sys/lib/httpd.rewrite の第一フィールドに実ホストの名称が来る事はありません。
実ホストに対するオペレーションは http://ホスト名 を省略します。