Kenji Arisawa
E-mail: arisawa@aichi-u.ac.jp
Aichi University
Kurozasa 370, Miyoshi-cho
Aichi, Japan
2002/02/16
Powered by Pegasus
用語解説
以下に筆者がこのマニュアルで使用している特別の用語の意味を解説する。
- Web ルート
- Pegasus が名前空間を編成する時の基礎になるディレクトリです。このディレクトリは
lib
や doc
など幾つかのサブディレクトリを含み、それらに実空間のディレクトリを張りつける事によってサービス空間が編成されます。編成は /lib/namespace.httpd
で行います。
Web ルートは特に指定しない限り、/usr/web
です。(httpd のオプションで変更可能です。)
- httpd ルート(サーバルート)
- Pegasus が名前空間を編成する時にサービス空間のルートディレクトリとなるディレクトリです。サービス空間は Web ルートを土台に構築されるので、サービス空間のルート(
/
)は /usr/web
に違いないのですが、サーバの管理者やドキュメントの作成者の立場から言えば /usr/web
に bind されていくディレクトリの方が問題です。
実ホストのドキュメントを扱う場合にはサービス空間は /lib/namespace.httpd
で自在に編成できるので、 /usr/web
に bind されていく特定のディレクトリを語る事はあまり意味がないのですが、ユーザや仮想ホストのドキュメントを扱う場合には /sys/lib/httpd.rewrite
の設定によって固定され、そのディレクトリ以下のファイルだけがサービスされます。これは httpd ルートと言うことにします。
ユーザの場合には特に指定しない限り httpd ルートは $home/web
であり、
仮想ホストでは httpd ルートは /sys/lib/httpd.rewrite
の第二フィールドでその位置を与えます。
httpd ルートの下にはドキュメントルート doc
と制御ファイルを置くディレクトリ etc
が存在する必要があります。
- ドキュメントルート, ドキュメント空間
- サービス空間の中で "/doc" となるディレクトリです。ブラウザは "/doc" より下のファイルにのみアクセスできます。このファイルの集合をドキュメント空間と呼びます。
実ホストのドキュメントのドキュメントルートは実空間の任意のディレクトリを /lib/namespace.httpd
の中で指定できます。
他方ユーザや仮想ホストのドキュメントルートは httpd ルートの下のディレクトリ "doc" に固定されています。
- 実空間
- コンソールから見える名前空間です。
- サービス空間
- httpd がサービスを実行している時の httpd のプログラムから見た名前空間です。この名前空間は
/lib/namespace.httpd
で編成します。
- CGI の名前空間(=ハンドラの名前空間)
- CGI プログラム(ハンドラ)から見える名前空間です。通常はサービス空間と一致していますが、サービス空間の中の "/etc/namespace.cgi" で再編成が可能です。
- 実ホストのドキュメント(=主ドキュメント)
- ユーザや仮想ホストのドキュメントに対するものとしてこの言葉が使用されています。
実ホストのドキュメントは
http://実ホストアドレス/ドキュメントパス
でブラウザからアクセスされます。
ユーザのドキュメントは
http://実ホストアドレス/~ユーザ名/ドキュメントパス
でブラウザからアクセスされます。
仮想ホストのドキュメントは
http://仮想ホストアドレス/ドキュメントパス
でブラウザからアクセスされます。